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不十分過ぎるバードストライク監視計画

  風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from windpower 若松沖響灘大規模( 25 基)洋上風力発電 ひびきウインドエナジー社に対して バードストライク監視についての意見・要望書を提出  これまで事後調査に関する意見・要望を何度か提出してきましたが、もうじき稼働開始される洋上風力発電 25 基の事後調査に際して、日本野鳥の会北九州支部から、改めて意見と要望を提出しました( 1 月 5 日付)。 不十分過ぎるバードストライク監視!(実態を把握する気がない?) ◆ 25 基の風車のうち、わずか 2 基のみに精度の低い監視カメラで、ミサゴ、オオミズナギドリ、ハチクマの3種を特定したバードストライク(以下BS)監視に実効性がないのは明らか。精度の高い監視カメラに変更し、設置数を大幅に増設し、 25 基の海域全体のBS実態を把握することを求める。 ◆不適切な環境省の手引きを参考にして、週1回程度の死骸探索・回収はかなり難しい。BSが確認できれば現場に急行し、死骸を回収できる体制にするべき。 ◆ 数日間BSが続く・大きな群れのBS・重要種のBS のいずれかが発生した場合には、一旦当該風車の運転を停止し、響灘海域の鳥類の識者・専門家(保護団体を含む)等との協議を行い、実効性ある保全措置を講ずること。 ◆事後調査期間は法令や条例で特に決められているわけではなく、事業者の判断によって計画されるもの だが、それにしても、 20 年間稼働する風力発電の影響を確認するには、 1 年の調査期間はあまりにも短期である。調査期間を延長し、 25 基という規模の大きな洋上風力発電群が、鳥類に与える影響の実態を正確に把握することを求める。      ~終わりに~ 「発電所アセス省令」には事後調査について、「適切な手法を選定するとともに、事後調査の結果と環境影響評価の結果との比較検討が可能となるようにすること」とあるが、計画のBS監視カメラの設置数と精度、死骸回収、調査期間のいずれも、到底適切な手法とは言えない。 有名企業である共同出資企業5社は「生物多様性保全」の重要性については異存ないはずであり、 「九電みらい財団」が実施している、子どもたちへの環境教育「自然を大切にす...

署名提出に対する北九州市と福岡県のコメントに唖然!

  風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from wind power 北九州市白島沖浮体式洋上風力発電計画 署名提出に対する北九州市と福岡県のコメント 北九州市は・・・ 「環境アセス審査会で審査するから」 福岡県は・・・ 「北九州市のことだから関与しない」 共に、816筆の署名を軽視するかのように、 真摯なコメントは無し! 2025年11月、計画の白紙撤回もしくは実効性ある対策の実施を求めて事業者に署名を提出した直後、北九州市と福岡県に「市民のこえ」と「県民の声」を利用して、コメントを求めました。 <北九州市長への意見> (要約) ・2026年早々にも稼働開始する着床式洋上風力発電25基だけでも相当な影響が懸念される上に、さらに白島近傍の浮体式洋上風力発電計画は、北九州市が新たに掲げた「ネイチャーポジティブ宣言」とは全く矛盾する。 ・環境配慮書に対する市長意見は、鳥類への影響を軽減する実効性ある具体的な意見はなく、危機感も乏しい。通り一辺倒な市長意見では事業者も鳥類への配慮を真摯に取り組まない。 ・北九州市民や国内で風力発電問題に取り組む方々の署名に託す思いを真摯に受け留め、響灘海域の生物多様性を保全するためには、白紙撤回もしくは鳥類の被害を防ぐ実効性ある対策を実施するしかないことを、事業協力する北九州市として、事業者と協議することを望む。 <北九州市長からの回答> (要点) ・環境保全措置等は、北九州市環境アセス審査会で審査する。 ・ネイチャーポジティブ宣言とは全く矛盾するものではない。 <福岡県知事への意見> (要点) 北九州市長への意見と同じ趣旨の上に、 ・白島近傍の浮体式洋上風力発電計画は、北九州市のみならず、福岡県の海域における生物多様性の危機と言える。 ・福岡県は生物多様性戦略における「多様性の保全」「開発事業における生物多様性への配慮を推進し、その影響を回避・低減します」を具体的に実行すること。 ・福岡県沖洋上風力発電促進区域を目指す上においても、海域の生物多様性の保全を行わなければならない。 <福岡県知事からの回答> (要点) ・本事案については、北九州市域における事業であることから、北九州市において適切に環境アセス手続きが行われるものと考えている。 <ブログ作成...

響灘白島沖浮体式洋上風力発電計画に署名816筆提出!

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風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from wind power   白紙撤回もしくは実効性ある対策を求める 誠意ある816筆を事業者に提出しました。  11月10日、北九州市若松沖白島の近くの洋上に浮体式洋上風力発電事業を計画する(株)グローカル (広島県呉市) に赴き、計画の白紙撤回もしくは鳥類への実効性ある対策を求める署名816筆を日本野鳥の会北九州支部長から取締役社長に提出しました。手渡す前に支部長から署名提出理由を述べた口述文は下記の通りです。  提出後、グローカル社からは「白紙撤回は難しいが、バードストライク防止装置の導入を検討している」とのコメントでした。しかし、洋上風力発電の中でも浮体式はコスト高と言われており、稼働後の採算はぎりぎりではないかとの見方がされています。その上にバードストライク防止装置を導入すればさらに維持管理費がかかるため、導入を断念することになるかもしれません。白島で集団繁殖するオオミズナギドリのために、運転調整をすれば稼働率がさらに下がり、それも事業者としては実施不可かもしれません。であるならば、やはり白紙撤回しかないでしょう。  そもそも、オオミズナギドリの集団繁殖地に近く、ミサゴが複数営巣している海域に風車を建てようとの計画が間違っていたのですから。賢明な判断をしてもらいたいものです。  現代は、ネット署名で何千、何万と集まる時代ですが、私たちはあえて、自筆で署名用紙にお名前などを書いてもらう方式にしました。それだけに、気持ちのこもった816筆になったと思っています。署名趣旨に賛同していただいた皆様、本当にありがとうございました。これからも、ご理解とご支援のほど、お願いいたします。                    野鳥にもやさしい風力発電であってほしい              We want wind power to be wild birds friendly .

世界遺産も自然環境もお構いなし!

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風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from wind power 国が福岡県響灘沖を洋上風力発電有望区域に選定 海鳥・ウミガメ産卵・景観など自然環境への影響などは 後回し。形骸化したお決まりの環境アセスで「影響は小さい」のシナリオ                           以下、長周新聞 2025.10.13掲載記事を抜粋引用 福岡県洋上風力発電を目指す響灘沖について、経産省が10月3日、「有望区域」に指定したことを発表した。15,000㎾の巨大風車を34基設置する計画で、北九州市若松区沖に建設した洋上風力発電を上回る規模となる。しかも、対象海域は豊かな漁場であると同時に、世界遺産に登録された 「 神宿る 島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 の近隣区域であり、世界遺産委員会が沖ノ島関連遺産群をめぐって、「風力発電建設の完全禁止」を求めた勧告を踏みにじる行為である。 その影響は対象海域の海棲生物や自然景観そして近隣住民の健康不安 (※) と計り知れない。 (※)風車から発生する低周波音は距離が離れても減衰しにくく、それによって、めまい、動悸、頭痛、不眠などの症状が起きている。「風車病」と呼ばれ、風力発電施設が多い北海道や東北地方で住民が健康被害を訴えている。                   上図:長周新聞2025.10.13より引用 福岡県のエネルギー政策室は「利害関係者の中で法定協議会を開くという同意がとれたので有望区域に指定された。国も入れて論議できるようになった。」と説明。 (健康不安を抱える沿岸住民や自然環境への影響を危惧する関係者は協議には入れない!) ★巨大な洋上風車が34基!水面占有域は東京ドーム1085個分!60階建てビルに匹敵する巨大構造物を30基以上建てる大がかりな計画の促進区域を目指す福岡県 (風車の推定規模は下記図参照) 宗像市議会が計画浮上の段階で福岡県に意見書 『対象海域は漁業者にとって極めて重要な漁場。促進区域の指定により、大きな影響が懸念される。漁業者の一定の理解がなければ 容易に指定を容認することはできない 』『魚はどこでも獲れるような考えを持ってもらっては困る』『対象海域は先祖代々受け継がれてきた豊穣の場であり、農業でいえば田畑と同じ。 風力発電...

響灘の洋上風車を間近で見てきました!

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  風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from wind power <ひびきウインドエナジー社の見学ツアーに参加> オオミズナギドリやカモメさんたち、 風車にはねられないよう気を付けて! 10 月 5 日(日)、響灘で洋上風力発電 25 基を稼働開始する「ひびきウインドエナジー社」が開催する見学ツアーに参加しました。参加の人たちは、老若男女 60 名ほどでしたが、日帰り旅行のように楽しそうな人や、メモ帳片手に勉強?のために参加したような青年など、遠くは県外や東京からも参加しているとのことでした。現時点で国内最大規模の洋上風力発電に興味のある人もいるようですが、私は違う意味で大いに関心を持って参加しました。                           写真:高塔山展望台よりⒸY.TOKUNAGA    まずは、洋上風車 25 基の全体が見える若松区の高塔山展望台(海抜120mほど、洋上風車の方が高い!)に行き係員が説明をしました。当日は野鳥の会北九州支部のみなさんがタカ類の渡り調査に来ていたので、その方に興味を示す参加者もいました。(※今季高塔山でのハチクマの渡りカウント12000羽を超えました!)その後、エコタウンセンターで洋上風力発電事業の概要説明を受け、質疑応答の時間に最初に手を上げ、バードストライクと風車病について質問しました。 というより、参加のみなさんに風力発電の問題点を知って欲しいとの思いからでした。係員からの回答は型通りのお決まりの回答であったことは言うまでもありませんが、その中で看過できない発言がありました。「風車から発生する低周波音は1km以上離れれば影響はない」という発言です。国内では2㎞、3㎞離れていても風車の低周波音によって目まいや動悸、不眠症を訴える人たちがいます。それを裏付けるかのように、低周波の影響を研究している識者は、「距離が離れても低周波は減衰しにくい」と明言しています。「1km以上離れていれば影響はない」の根拠は何でしょうか。 午後は小倉港から意外と小さい船に乗り、工場群を左手に見ながら響灘ビオトープの南水路を通り、どでかい 25 ...

撤退続く陸上風力発電計画

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  風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from wind power 県が規制区域に指定した途端に撤退 ~岡山・鏡野町風力発電25基計画~   風力発電事業の計画があったのは、岡山県鏡野町の山。 「 ENEOS リニューアブル・エナジー」が最大で高さ 180m 、 25 基の風車を設置するとしていた。「 ENEOS リニューアブル・エナジー」によると、 2025 年 4 月、岡山県が一定規模以上の盛り土に許可や届け出を求める「規制区域」に鏡野町などを指定した 影響で、風車の数を大幅に削減する必要が出たため採算が取れないと判断したという。 8 月 8 日、鏡野町に事業から撤退する意向を伝えた。 一方、 土砂災害や貴重な自然を破壊する 恐れがあるなどと して計画に反対 していた地元住民らでつくる団体、「鏡野風力発電を考える会」の代表は、「事業者は撤退を決めた理由として、県の盛土規制法をあげていますが、私たちの3年間の活動が撤退に少しでも影響したのであれば、本当に甲斐があったと思います。再エネは今後、積極的に進めていく必要があると思いますが、場所や規模を十分に考えないと、かえって環境に悪影響を与えかねない。現在、国が定めている事業者寄りのアセスメントでは今後も環境や生活に深刻なダメージのある計画が出てくる危険がある。そのようなことにならないよう、今後は再エネに関する町の条例の制定やアセスメントの見直し等を求めていきたい」とコメントしている。(引用:KSB瀬戸内海放送、長周新聞) 資機材高騰の影響を受けて、事業性を確保することが困難、 事業を取り止めることを決定 ~北海道 苫東厚真風力発電計画~                     イラスト: 苫東厚真風力発電事業を考える会 北海道勇払郡厚真町(あつまちょう)の浜厚真地区に「 Daigas ガスアンドパワーソリューション」 が 最大高さ 190m という北海道最大規模の巨大な風車を 10 基建設する計画。( 厚真町が積極的に誘致した事業ではない) 【浜厚真に建設すべきでない理由】 本事業に対する地域住民や国民の理解が十分に得られたとは言えない。具体的には、 ① 近接する住宅・飲食店 (風車から 900m )、 ② 事業計画区域周辺...

CO2削減に寄与、17万世帯の電気をまかなうとアピールするが.....

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  風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州  Association to protect wild birds from wind power 響灘洋上風力発電25基 殺風景な響灘に変身! 風車の羽根に叩き落される鳥たち、低周波音による健康被害の懸念、漁師さんも漁への影響が心配.....。          写真上:2025年8月3日北九州市若松区脇田海釣り公園付近から     写真上下:2025年7月25日北九州市八幡東区皿倉山山頂から(日本野鳥の会北九州支部会員提供)  現時点で国内最大級の洋上風力発電をアピールする響灘洋上風力発電ですが、自然環境などへの影響は小さいの結論ありきの環境アセスでは、都合の悪いことはスルー、 必ず起きるバードストライクは軽視 し、風車から発生する 低周波音による沿岸住民への健康被害(公害)には真摯に向き合っていません。 誘致した北九州市の後押しがあるから心強いのでしょう。  利権目的の開発には取返しのつかない環境破壊や事故はつきものです(秋田県で起きた羽根折れ落下による死亡事故など)。この風力発電事業は私たちが毎月払っている電気料金の「再エネ賦課金」で賄っているのです。言わば 私たちがこの問題だらけの風力発電を支えている のです。このまま風力発電やメガソーラーが増え続ければ、さらに電気料金も上がることになります。 株主とも言える 市民 のみなさん、このままでいいわけないですよね。              写真上:脇田海岸に設置された市民へのアピール看板        問題を抱えたまま運転が始まる洋上風車は地域と歩んでいるとは言えないでしょう! 上の看板に注目! 「一般家庭17万世帯分相当の電気を発電します」 と言う意味の説明が書かれています。いかにも私たちが利用している電気が常に風力発電によって発電されていると思ってしまうでしょう。  しかし、これは数字の遊びに過ぎません。 フル(22万kw)に発電できるような強い風はめったに吹かない ので、1年間を通じて一般家庭の電気をまかなうのは無理です。真冬の深夜に強い北風が吹いてフルに発電しても、家庭では暖房機や冷蔵庫など以外使いようがありません。真夏の暑い時期、冷房が必要な時期にはまず強い風は吹きません。 フルに発電できるのは年間3割以下 ぐらいのものです。 (一部引用:「...