なぜ白島の近くにわざわざ計画するのか!
「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」Association to protect wild birds from wind power
またもや、同じところに超巨大な浮体式洋上風力発電計画!
2019年に計画された北九州市若松沖の白島(しらしま)近くの洋上風力発電2基は、白島で集団繁殖するオオミズナギドリなどへの影響が懸念されたため、計画の見直しを求めていましたが、コロナ禍の後、環境アセス中に計画が中止され、新たに計画されたのは........
北九州市若松沖の白島(しらしま)の男島
バージ型3枚羽根浮体式洋上風力発電 出典:イデオル社(フランス)
【事業者】(株)グローカル(広島県呉市)
【出力規模】3万kw(1万~1万8千kw 2基~3基)
2025年1月31日、事業者から説明を受けました。2月14日から環境アセス手続きが始まり、配慮書縦覧→市民からの意見募集→環境審査会と手続きが進んで行きます。前回計画の環境審査会で委員から「なぜ白島のすぐ近くにわざわざ計画するのか!」「漁業関係者が同意すればいいという問題ではない!」との発言があったことを思い出します。「計画を中止しなさい」と言うことができない自然保護派の審査会委員さんは、内心怒っていたのでしょう。
さて、この計画を白紙撤回に追い込むのは容易ではないでしょうが、しかも北九州市が事業協力という形で後押ししているのでなおさらです。事業者は儲け話に乗り遅れるなとばかりに、北九州市の協力を得られるような場所に計画したのでしょうが、生物多様性の重要性を掲げている北九州市はどんな助言をするというのでしょうか。白島のオオミズナギドリやミサゴの衝突防止策を協議するなんて期待するだけ無駄かもしれません。だからこそ、最初から計画の白紙撤回、もしくは、野鳥が近づいたら自動停止、そして、オオミズナギドリが白島を出入りする時間帯は運転停止を求めていくしかありません。現在建設工事中の25基の洋上風車で頭いっぱいの上に、さらに今回の計画です。頭がパニクってしまいそうですが、さあ今から戦術を練らなければ!・・・です。
このブログをご覧のみなさま、応援のコメントをよろしくお願いします。ミサゴもオオミズナギドリもカモメたちも応援してくれるでしょう。
海上を飛び回るオオミズナギドリの群れ(公財)日本野鳥の会提供
白島で繁殖するミサゴ
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