大きな地震~風力発電への影響は?
「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」Association to protect wild birds from wind power
ー大きな地震のとき、風力発電が役に立たないー
能登半島地震が起きたとき、テレビの報道で、「停電していても風力発電の電気が使えるから大丈夫」と市民が言っている報道があったということで、これは誤った認識だろうとの意見が寄せられました。風力発電が外部電源を必要とするのは、知っている人も多い?でしょうが、つまり、風車の羽根が風で回って発電機を回し電気を起こしますが、その電気の電圧を変えたり、直流から交流に変換したり、羽根の角度を調整し、風を正面で受けるために向きを変えたりするモーターを回すのに外部電源が必要です。電気を送る送電線も機能していなければ、風車は風を受けてただ回っているだけということになります。発電した電気はそのままでは使えないということになります。地震や台風などで停電すると、自然の風を受けて発電する風力発電も、役に立たないということなんですね。
ー洋上風力発電への影響は?ー
★津波によって海上の船などが風車に激突! 津波によって倒れた巨大な風車が波と一緒になって陸地に押し寄せる ! 事業者はそんな想定をしているでしょうか。洋上風力発電はますます危険な構造物と言えます。近年の自然災害は想定外ばかりです。そんなリスクを負っている風力発電は一旦立ち止まるべきでしょう。
一方、北九州市若松沖響灘で建設工事が進む洋上風力発電の事業者は、 登半島地震のことをどう受け止めているでしょうか。まさか “対岸の火事“ とは考えていないでしょうが、大きな地震による海底地盤の変動に耐えられるのか、押し寄せる津波に耐えられるのか、早々に建設中止したほうが賢明でしょう。まだ記憶に新しい2005年の福岡地震のことを考えればなおさらです。
「響灘洋上風力発電の建設中止を求める署名」は、北九州市民はもちろんのこと、風力発電計画が押し寄せている東北地方の方たちや、(財)日本熊森協会の会員さんたちからも署名が集まっています。たとえ何千、何万の数でなくても、風車に弾き飛ばされ、叩き落されている野鳥の被害を1羽でも減らしたいという熱意を持たれた方々のお気持ちを、事業者に、そして共同出資企業と誘致した北九州市に突き付けたいと思います。2024年2月中旬には提出の予定です。実名を自筆署名していただいた皆様、ありがとうございます。署名集めにお世話いただいた方、お手数と郵送のご負担ありがとうございます。“ 野鳥とその生息環境を守るという約束を果たす ”ために、がんばります。
We want wind power to be wild
birds friendly.
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