アセスデータ改ざん疑惑の風力発電計画
「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」Association to protect wild birds from wind power
山形県米沢市栗子山の風力発電計画は断念!
JR東日本の子会社が山形県米沢市で計画していた風力発電建設について、会社側は国が求める対策を講じた場合、スケジュールの大幅な遅れとコストの増大が見込まれるため、計画を断念すると発表した。(2024年9月27日)
JR東日本の子会社「JR東日本エネルギー開発」は、米沢市の栗子山に風力発電機最大10基の設備を計画し、国に環境影響評価準備書を提出していた。これに対し経産大臣は2024年9月19日、イヌワシなど鳥類への影響について適切な評価や保全措置などを求める勧告を出したほか、米沢市は同年8月、住民の理解を得るための対応が十分ではないとして、計画の白紙撤回を求めていた。これを受けて会社側は同年9月27日にホームページで、スケジュールの大幅な遅れとコストの増大が見込まれ、事業として成り立たないとして計画を断念すると発表した。計画断念について米沢市長は「私たちが求めてきた事業の全面白紙撤回を受け入れたもので、地域の声を受け止めた賢明な判断だ」と話していた。
【ブログ作成者から】
何度か述べてきましたが、私の知る限り、事業者は計画を撤回するとき、地域の反対を理由にすることはこれまでほぼありません。(地域の分断を招き、混乱させたと謝った例はありますが)あくまでも採算がとれなくなったことを理由にすることが多いようです。また、野鳥への影響を理由にすることもほとんどありません。そうでないと環境アセスがいい加減だったことを認めることになるからでしょう。事業者同士が口裏を合わせているかのようです。風力発電事業は公正な事業とは言えないと、ますます疑念が深まるばかりです。
米沢市に住む私の友人は、特に自然保護や野鳥保護に熱心だったわけではなかったようですが、北九州市の響灘洋上風力発電や栗子山の建設反対に署名するなど、自然環境をないがしろにする計画に疑問を感じてきたようです。「ならぬものはならぬ!」と、共に言い合ったことが印象的でした。私たちのような保護団体が自然環境保全の危機感から、計画に異議申し立てするのは当然としても、大切なのは「自然環境や歴史・文化と人との関係、おだやかな生活」を壊そうとしている計画は容認できないということです。米沢でこの計画に反対運動を展開していた市民団体の住民パワーに学ぶべきことは多いです。
野鳥にもやさしい風力発電であってほしい
We want wind power to be wild
birds friendly.
コメント
コメントを投稿